いよいよ出発の日が迫ってきました。なのに全然準備が思うように進んでいません。
これはヤバイ!ということで、今回は具体的にルートを決めて行こうと思います。
目標を整理して、ルートに関するルールを作る
目標はいくつかありますが、ルートに関わるものは以下の通りです。
- バイクで走れる海岸線近くの道路をできるだけ走りたい。(北海道、本州、四国、九州、沖縄のみ)
- 4島の最東端、最西端、最南端、最北端を走りたい。
以上2つの目標の中で、海岸線に関して今まで走った部分はショートカットできることにします。その条件として、
- どうしても時間、予算的に無理な場合
- 内陸を走ってみたい場合
の2つを設定します。やはり海岸線だけだと結構偏った日本をみてしまう気がしますので、内陸も走れるなら走りたいと考えています。ただ、予算の都合があるので、基本は海岸線、そして走ったことがある場合は内陸も選択可、ということにします。
ルールは厳密にはしない
ルールを厳密にしてしまうと、行きたいところがいけなかったり、無理をして危険になったりするので、やんわりとした”目標”程度のルールとします。
では、そのルールの元になる、過去の走行ルートを洗い出してみます。
過去に走った道を洗い出してみると、そこそこ走っていた
車で走ったものと記録に残してないものは含めていませんが、過去にバイクで走った道を合わせるとこんな感じです。
この地図に書いてある線は、記録したGPSログを元に再現しています。ただ、独自フォーマットでインポートできなかったルート、記録に残して絶対に走っているけれど、ログをなくしてしまったものもありますので、それらは赤色で表示しています。
こうしてみると大分色々な場所を走っていますが、九州の下の方や、四国の半分、そして日本海側は全くと行っていいほど走っていないのがわかります。私が好きな峠道は必然的に内陸になるので、海岸線の道は思ったより走っていなかったようです。
観光よりもルート重視
私はあまり人混みが好きではありません。ですので、都会は走り抜けてしまう予定です。また、大量の荷物を積んだバイクを駐車場に停めて観光をするのが心配なので、基本は景勝地で短時間の停車。あとは本当に普段の日本を眺めてボーッとするのを楽しみにしています。
地図はまっさらな方がいい
だんだんと走った事のある場所が埋まって行くと、満足して楽しい反面、”新しいこと”が減っていきます。それが成長と言うならばそうなのかもしれない。でも、初めての事というのは本当に1回きりしかなくて、その1回の感動は、もう2度と味わえないのです。
私はもう納沙布岬(最東端)も宗谷岬(最北端)も行きました。それはとてもとても楽しい思い出で、初めての感動は今でも忘れられません。今度はその時の感動を覚えている状態で、同じ場所に向かうことになります。そうすると必然的にその時の思い出と、現在を比較するでしょう。
その時、自分が本当に今の生き方でよかったのか、何かを失ってないか、それを自問自答する事になります。特に難しい事など考えずに楽しめばいいですが、ひとり旅なので、きっと色々考えることになるでしょう。
汚れや傷だらけの地図でも、精一杯描き続ければどうにかなるはず
綺麗で素晴らしい地図を持っている人もいます。幸せな地図だったり、頑張った証の地図だったり。
私は汚れや傷だらけの地図がただ一つ、あるだけです。その地図にまた、ありもしない空想と、叶わない希望が上書きされていきます。
でもそれでもなぜ日本一周をしようと思ったのか。
めちゃくちゃでも傷だらけでもなんでも、きっと止まってしまったら全てが終わってしまう気がするからです。私のしょうもない人生の中で、進む、という事だけが唯一の希望なのかもしれません。
日本一周のその先にあるもの
行く前からこれは分かっています。
旅をして変わったと思っても、日常に戻ればまた元に戻る。それは今まで、旅でなくとも、幾度となく経験してきました。
引っ越せば変わる、転職すれば変わる、長旅に出れば変わる・・・そんなのは夢物語でした。変わるのは最初だけで、結局同じ事を繰り返してる自分だけが残ってきました。
それでも、全く同じなのか、少しも本当に変わらないのか、と聞かれれば、それは違うと断言できるのが不思議です。きっとそれこそが自分の原動力であり、前に進む力なのかもしれません。
初めては2度と来ないけど、進まなければ初めての事に出会えない。きっと今回の旅も初めてのことと沢山出会えると思います。
その辛さや楽しさや感動を、一つ一つ大切に受け止めて進んで行きたいと思っています。
センチメンタルになってしまいましたが、結局は海岸線と端っこ!
やっぱり何と言っても端っこや海岸線を制覇したいのです!これはライダーの宿命でしょうか。
この先、行ったことのない”端っこ”がなくなったとしても、未知の世界は自分が思っているよりたくさんあるんだと気付かされる筈です。日本を制覇すれば海外だってあります。そう考えれば新しい事が減っていく事を悲観するのではなく、これから始まる未知の世界に期待を膨らまして、希望を持って進んでいく方が何倍も幸せで楽しい事だと思えるかもしれません。
私の日本一周は一人旅ですが、それでもたくさんの支えがあるからこそ出発する事が出来るのだと思います。
その事に感謝しつつ、自分がこの旅を完遂し、その事を誇りに思える日が来る事を願い、そして支えてくれる人たちが喜んでくれるような旅にしたいと思っています。